東アフリカぶらり旅前半戦
ただいま!ダルエスサラーム!
3週間の濃~い東アフリカ一人ぶらり旅から帰ってまいりました!
せっかく旅してきたのに共有する相手もいないので、
タンザニアに一年住んだものの目線から
写真付きでざざっとまとめてみようと思います。
(お陀仏となったカメラくんはどういう風の吹き回しか息を吹き返しました)
7月8日
ダルエスサラームからタンザニアの西端キゴマを憧れの列車で目指します。
17時出発予定だった列車は3時間遅れの20時に出発。
これも予定の範囲内か、ああタンザニア。
列車は1~3等まで用意されておりますが、3日に渡る長旅のため
まーヴは迷わず1等車を選択。
1等車は一部屋に二人の寝台車になっていて、ベッドは二段になっています。
↑同室のママ
さすが一等!部屋には水道も通っているというラグジュアリーさ!
(大学の寮よりもずっと過ごしやすいぞ)
気になるトイレはこんな感じ。
底に穴が開いていて、外から見ると列車が排泄しているみたいです。
ラマダーン中だったのでイスラム教徒のお兄ちゃんたちは日中断食しておりました。
彼らは日中の断食はさることながら、水を口にすることも禁じられています。
神聖な期間だから、とお祈りの仕方などを丁寧にスワヒリ語で説明した本を
まーヴに読んで聞かせてくれました。
ようし、まーヴも一丁断食してみっか!
と思い立ち、お兄ちゃんたちと一緒にプチ断食しました。
(彼らは30日間、もちろんまーヴは一日のみ)
まあ、まーヴはこっそり裏で水飲んだけどね。
と、まーヴがイスラム教にどっぷり浸かり始めたとき、
突然食堂車に一人の男が喚きながら入ってきました。
「私はイエスの子どもだ!」
彼はカンズを纏っています。
その男は声高らかにこう続けました。
「しかし、私にはこの列車に乗車する金がない!」
「じゃあなんで乗ってきたんやあほちゃう!」と周りのお兄ちゃんたち。
「助けてくれないか同志よ。私はイエスの子どもなのだから。」
目の前で彼の演説を聞いていたまーヴは一人笑いが止まりません。
彼はそのあと管理室に連行され、その度胸を買われたのか
列車タダ乗りに成功したらしいです。物は試しね。
日が落ち、夕方6時を回ると日中断食解禁です。
↑フタリ
まずはフタリと呼ばれる、空っぽの胃に優しい軽めのご飯から頂きます。
このフタリはバナナとさつまいもを煮込んだものでした。
断食後のご飯は美味!
彼らはこの後ダクと呼ばれる本格ご飯をどっかと
頂きますが、まーヴはその前に就寝しました。
だってお兄ちゃんたち夜の10時過ぎからダク食べるんですもん。
しかもすごい量食べるから断食しても痩せないらしい。無念!
翌朝起きたら鶏さんが部屋にいました。
バッグの中で身じろぎひとつせず大人しくしています。
ママは「安かったのよ~!」と嬉しそう。
道中の小さな駅では物売りの人がここぞとばかりに列車に集ってくるのですが、
その値段と言ったら破格!
おばちゃんだけでなくおじちゃんもバケツ一杯に
採れたてお野菜を購入していました。
夕日が列車を赤く染め上げ、列車はコトコト、ポレポレ進みます。
家路に着く子どもたちの声が遠くにこだまして聞こえます。
(『世界の車窓から』風)
午前8時に着く予定だった目的地キゴマについたのは、
夜の12時を回っていました。
行く宛もないまーヴを心配して、この日ママはまーヴをお家に招いてくれました。
ありがとうございますー(泣)(泣)(泣)
翌朝起きると、私のためにママが鶏を一羽絞めてくれていました。
大学生の娘のエヴァちゃんの手さばきもすごかったです。
ママの家の目の前にはタンガニーカ湖が広がっていました。
海じゃないから塩臭くないし、子どもたちも遊んでいて癒されました。
さてママに見送られダルエス出発から4日後、
大きなバスを想像していたのに、かなり心もとない小さなワゴン車です。
「これで国境超えるんすか兄さん!」
って思わず言っちゃいましたよ。
この小さなワゴン車にすし詰め状態で22人押し込められ、
ベルギーが宗主国だったことが関係しているのかしていないのか、
街並みはすっきりとしていてかなりオシャレ!(タンザニア人目線)
そんなおしゃれな街に来てまーヴ大ピンチの巻、
なんと頼りにしていたATMからお金が出てこない!
しかも国境で換金するのも忘れていたため無一文。
そんなアホまーヴの元にお助けマンが降臨しました。
↑お助けマンだいすけ(なんか戦隊モノのヒーローみたい)
彼がいなかったら私今頃ブルンジでのたれ死んでました。(過言ではない!)
そんなこんなでブルンジではだいすけマンにお世話になりっぱなしでした。
それではだいすけマンプレゼンツのブルンジを
写真付きのダイジェスト版でお届け!
↑だいすけマンのホームステイ先のご近所の子ども
ブルンジの子ども皆がそうかはわからないけれども、
私が扉を開ける前に子どもたちは勢い勇んで駆け寄ってきて、
力いっぱいにぎゅーって抱きついてきてくれました。
子どもが苦手なまーヴもこんなにでれでれ。
あかん、この子可愛すぎやろ。
そして特筆すべきは食べ物!!!!
↑憧れのパッションフルーツ
東アフリカの国の中で、ブルンジほど果物がおいしい国はないでしょう。
タンザニアも相当果物がおいしいと思っていましたが、ブルンジには惨敗です。
パッションの酸味の後ろから垣間見える甘さはまるで優美に舞う少女のようで
バナナは一噛みすればたちまち皇居にいるかのような錯覚に襲われるほど甘いのです!
素材がよければ料理センスもエクセレント。
↑大学の職員用(ちょっぴり高級)カフェテリアにて
見てくださいよこの美しい盛り方。
しかもこれ大学カフェテリアのクオリティーですよ?!
・・・ダル大もがんばれ!!!
もちろん見た目もさることながら、お味の方も美味でした。
逆にタンザニアと同じ点は、
・中国人中国人うるさい
・列を作らない
・カメラを向けた途端キメ顔
といったところです。
まあ隣国ですものね。
↑笑顔にはさまれた超キメ顔のデオ君
かなり街の規模が小さく、フランス語が公用語のため
今後の経済発展も前途多難なのでは、と感じました。
↑同じ紙幣でこんなにも差がある!タンザニアよりやばい!
最後に特筆すべきは、まーヴが黒人とのミックスと
かなり本気で疑われたことです。なんでやー
本当にお世話になりました。
↑やっぱり戦隊モノのヒーローみたい。
お次はルワンダ、ウガンダ、ケニアです。(『世界の車窓から』風)